幸村の生涯をわかりやすく、なおかつできるだけ歴史に沿うかたちで書かれています。
真田幸村という人物のキャラクターがかなり英雄化されているので、幸村を扱った本というのは得てして虚像が多いように思います。タイトルに銘打っているとおり実像にスポットをあてているという点で好評価でした。出生年も永禄13年説をとっているあたりが「あ、きちんと調べてるな」というかんじ。
人質時代のこともスルーしてないし、幸村が生きているあいだ歴史がどう動いていたのかということもちゃんと書いてある。
不満はふたつ。
大坂の陣に近くなると冷静でなくなってるところ(幸村好きの人にこの場面で「冷静になれ」というのは酷でしょうが)前半での視点が客観的だったので余計に惜しい。
あと大坂の陣に信之が出陣してなかったことが「仮病」と断言されてるところ。
仮病じゃねえよ。いろんな考え方があってよいとは思いますが
これだけは譲れません。私、個人的には『大坂の陣仮病で欠席』なんてまわりの邪推だと思ってますから。ストレスで心身共に憔悴しきってんですよ。あんな立場にあって仮病なんて使うわけないです。余計に不利になるじゃないですか。
っと、まぁ私が信之スキーなのでそのへんはカンベンしてください(笑)
しかし、よくまとまってましたので、はじめてのひとにおすすめです。